2014年10月28日火曜日

カワウの群れ! A large flock of great cormorants

 全国でカワウの漁業被害や営巣による汚染・植物破壊が問題に成り始めて随分経つ。人吉でヤマセミの観察を始めて足掛け5年になるが、毎年このカワウの群れに遭遇する。決まって早朝下流から人吉盆地に入ってきて大群で遡上する。

 観察をしていると、朝上流へ向かう時は一固まりになって団子状態で飛んでいくが、夕方川下に戻る際は雁の群れのようにVの字隊列を組んで、幾つものグループに分かれて飛んでいく。朝と夕方で何故こう違うのかは定かではない。腹いっぱい餌を食べて重たくて動きが取れにくいので、夕方帰る際には防衛の意味で隊列を組むのか?野鳥には不思議な生態が一杯ある。

 最近カワウが増えて漁業被害が増大しているが、専門家ではないのでこの傾向と対策に関してはプロの判断評価を待ちたい。単純に餌になる魚の量との関係ばかりではないと思うが・・・。

早朝のカワウの群れ、団子状態で高度20m~40mで川の上流に向かって移動していく。



朝、人吉市中心部を行くカワウの群れ。

夕方、川下に向かう際は朝よりはるかに高い高度7~80mをこのようなV字編隊で帰っていく。

行きと帰りで飛び方が違うようだ。