このノビタキは雄と雌の色が基本的に異なるので非常にわかりやすい野鳥だと思う。よく似た雄の頭が真っ黒になるオオジュリンなどと見分けがつかないとお思いだろうが、フィールドで実際に観てみると明らかに異なるのですぐに理解できる。オオジュリンの方がスマートで少し大きく感ずる。
同時に頭が真っ黒でも背中がホオジロのように茶色ければオオジュリン。真っ黒であればノビタキと覚えると早いかもしれない。ただしこれは夏場にきちんとその場にいる本州中部以北の話。
九州のようにオオジュリンが冬鳥として飛来するため、冬羽でしか見られない場合は雄の頭も真っ黒ではなく剥げかかったペンキのように斑で汚い色をしている場合が多い。
この個体と下の画像は別の個体。奥日光では枯れ木、熊本の球磨川流域では葦に留まる事が多いが、北海道の場合は電線や牧場の木杭などに好んで留まる。
カーブしながらの飛翔は飛行機と同じでカッコ良い!根室から30分ほどの牧場で。
草原系の野鳥の翼はどれも似ているような気がする。
飛び方も一直線的で、シジュウカラなどカラ系、ヒヨドリなどの様な波打つ跳び方ではない。
こちらは霧多布付近の牧場の木杭に留まっていたノビタキの雌。
盛んに道路に降りて採餌していた。
きっとまだ子育て中なのだろうか?
シャッタースピードが速くなるといろいろな翼の位置を撮影できるようになった。