2013年11月20日水曜日

My opinion about latest trivia topics with Web site. 最近話題のWEB=インターネットを介した情報雑学に関する私感。

トリヴィア(trivia)という言葉は、「それほど重要ではない日常的なこと、瑣末なこと、雑学的な事柄や知識、豆知識」を指す。(= wikipedelia) 1980年代広告代理店に勤務しながら二足のわらじを履いて、雑誌POPEYEポパイの編集を外部スタッフとして手伝っていた時、編集部のメンバーたちの雑学の幅の広さ、その量の多さに度肝を抜かれたことが有った。全身から100本くらいの情報アンテナを体から外に出しているんじゃないかと思える程、新情報収集に関しては早かったし、その内容を詳細に自分で調べていた。

 常に誰よりも早く、誰よりも詳しく新しい情報を身に付け、情報の持つ意味と社会的価値を理解判断し、自分流に咀嚼して自分の意見と共に情報発信する・・・これがジャーナリストというか雑誌編集部スタッフの基本的スタンス・考え方だったのだろう。
 これらは昭和22~4年生まれのいわゆる団塊世代に共通の「向上心・優越感」を他の世代より強く持っている人種には、特に強く反映している現象だともいえる。

 1990年代まではこれら雑誌の編集部員たちがある意味世の中の雑学のオピニオンリーダーだったに違いない。やれ渋谷にどういうお店がオープンした、広尾のナショナル麻布スーパーマーケット(ナショナル麻布として2012年夏リニューアルオープン)にはこんな珍しいカッコいいモノが有った!とか、代官山にこんなお店が・・とか、あくまでマスコミの編集部が集中する東京の情報がメインであった。美味しい評判のお店情報を見るが良い、編集部員が自分で行けるお店しか載っていない。

 しかし雑誌文化は21世紀になって全盛期の8掛け・7掛け程度に衰退しはじめていて今もその傾向は加速度を増している。特に出版種類数は僅かに増えているものの実売では返本率が上がっているため、単行本も雑誌も本屋さん店頭に出た35%~40%は実は出版元に返本されて居るのが実情。

 これらの一番の理由はインターネットの普及とスマホを中心とする携帯端末(携帯電話やPADの類)の爆発的進化が有ると思う。これによって何が変わったかというと東京中心だった情報発信ベースが全国同レベルに成りうるという事だ。今までは雑誌やテレビで東京中心の文化情報が全国に流れていた。たとえ東京の編集部員が地方の情報を取りに回ってレポート記事にしても物理的、時間的限界が有るため、そういったレポートは特集記事でしか発信できず全体に占める割合は非常に低かった。

 しかしこれからは違う!この私の主宰しているYAMASEMI WEBで自分が体験しているから、これは自信を持って言える。5月15日にこのサイトとブログの毎日更新を始めて6か月が経った。このサイトで私が何をしたかったか、それは熊本・人吉が東京と同次元で情報相互発信できる環境はどんなものか実験してみたかったのだ。

 基本的には自分が幼少時代に育った熊本県・八代市の素晴らしさ、それに55歳を過ぎて初めて知った人吉という奇跡的な場所の情報を東京に如何にリアルに伝えられるか、其れも雑誌や新聞やテレビといった既存のメディアではない、掲載費が掛からないインターネットを中心としたメディアで何処まで広げられるか、その試金石的な試みとしてこのヤマセミWEBを開設・主宰して試みている。

 その結果、6か月経ってGOOGLE ANARISTICSユーザーサマリーに非常に面白いデータが出ている。東京で造って東京から発信しているにもかかわらず、アクセスしている方の半数以上は熊本県在住の方なのだ。一度でもこのサイトを観て頂いた熊本市内の方は400名、八代市が5名、人吉市が22名。この熊本県内の427名の方が2113回アクセスしてくださっている。これに対して東京は154名しかいない。この154名が2065回アクセスしている。

8月5日以降日本野鳥の会熊本県支部のメーリングリストに入れて頂いてから、アクセス数が平均1.4倍になった。これは非常に大きな意味をもっている。WEBサイトはただ作っただけでは駄目で拡散する努力が必要だという良い実例だと思う。
 
Google Analysticデータでリアルタイムで今どのエリアの方が何人アクセス中か判るようになっている。

 これは何を意味するか?人口比率でモノを考えれば熊本県内の方の方が遥かに東京在住の人間よりこのサイトを開けてみてくださっているという事。勿論熊本県内の場合は日本野鳥の会熊本県支部のメーリングリストのお蔭が一番大きい。約130名以上の方々が日々の更新情報メールをご覧になってYAMASEMI WEBにあるいはブログにアクセス頂いていると判断しているが、実は東京エリアでも広告代理店時代のメーリングリストで3か月に一度WEBサイト更新情報を300名以上に送っている。facebookでもほぼ毎日更新情報をアップしている。しかし反応は熊本県内の方が遥かに活性化している。これは野鳥にジャンルを集約している事も有ろう。

 なお、1台のパソコンが毎日何度もアクセスしてもエントリーページのカウント数値は1回しか進まないので一日2度以上観てくださった方の重複はカウントされない。  したがってWEB自体へのアクセス実数は表記数よりはるかに多い。更にブログURLへ直アクセスされた数とWEBのエントリーページからアクセスされた方は別カウントになっている。要はイベント会場への入り口は2か所有ってそれぞれカウントしているという事だ。

 もう少しこれを続けてデータを取り分析すれば、首都圏ではない熊本県内の文化・産業・観光情報などを積極的にWEBを中心に発信する事の効果と意義をはっきりとレポートできると思う。熊本県広報課が外部の業者に委託して発信している「気になる!くまもと」というメルマガももう少し内容を外から熊本を見ている人間の考え・意見・感覚を取り入れ、ただ発信するだけではなく見てもらう為の拡散努力をしないと今のように自己満足のまま効果は伸びないと思う。ネットメディアはあくまでバーチャル(仮想)の世界だから、この情報をリアル(現実)に結び付けねば全然意味が無い。

 私の場合はこのWEBサイト(=仮想)と自分が自費出版しているヤマセミの生態観察写真集(現実)のリンクを軸として今後も実験的に進めていきたいと思っている。アクセスしてくださる皆様のカウントがより良いデータに繋がるので今後ともよろしくお願いしたい、伏して懇願する次第。

 

2年前2011年に自費で発行した「清流球磨川流域の山翡翠」は県内の各図書館や江津湖のほとりに在る熊本県立図書館にも蔵書されている。昨年の「江津湖の野鳥」も「川辺川・球磨川流域の山翡翠」も同様だ。江津湖に行かれる折に時間が有れば、寄ってご覧頂けると嬉しい。