ドバト(カワラバト)はキジバト(ヤマバト)とは全く違う家畜化された鳥で、人が多くいる場所で繁殖する事が調査データで判明しているという。市街地面積が増えると数も増加し、森林や農耕地が増えるとドバトの数が減るというまさしく人類と共に繁栄する生物の一種だという事だ。例えは良くないがネズミやゴキブリと一緒なのかも?
今年の夏は北海道や東北地方を除くと全国的に長く暑い。これはセミの鳴きはじめが早い事や秋の初めに鳴くツクツクホウシの鳴き出しが遅い事、あるいは秋の虫の鳴き出すのが遅いなど自然界の秋時計がまだスタートできていない事などでよく判る。
この猛暑、激暑の東京都心の公園で妙な現象に出遭った。鳩が羽を広げて砂地の公園にペターっとしているのだ。思わず、鳩も熱中症かよ?日陰が有るのになぜ入らないのだ?と思って調べたら羽根を広げて高い温度で羽根に巣食っている寄生虫を排除しているという事だ。両翼を広げると暑い地べたに羽根が接触出来ないので片方ずつ羽根を広げて地べたに裏側を接触させているとの事。
ドバトは伝書鳩の離脱組が居付いたりして増えたようで、野鳥としてのキジバトとは生い立ちが相当違うようだ。戦争が有った時代には日本でも軍用バトとして盛んに飼育され、その後新聞社などの情報通信に使用したという。昭和三十年代のNHKテレビ番組「事件記者」の冒頭でビルの上空を周回する伝書鳩の群れを覚えている方もいよう。軍用バトは昼間飛ぶと敵に撃ち落されるので、夜間飛べるように訓練されたものも有るという。
A Rock dove sitting on a sand under blazing sun at down town park.
炎天下の街中公園で砂地にペターッと座り込む鳩。
Same as above in Tokyo.
昼日中気温37度でこのありさまだと、絶対に熱中症だと思うではないか。
The dove which removes a parasitic worm in the flame world, a sandy area.
さに在らず、羽根を広げて寄生虫を駆除しているという。スズメなどの砂浴びと一緒だろう。野鳥は羽根に寄生虫が良く付くらしい。中には吸血性のダニも居るらしいから、むやみに野鳥には触るなというのもこういう所から来ているのだろう。
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