球磨川流域は日本の殆どのエリアの鮎釣り解禁が6月~9月末までが多いところ、年末12月末まで可能になっている。しかし最近は九州を中心に12月末まで解禁の所が多くなってきたようだ、それだけ漁協などの努力によって鮎の数が復活してきたのだろう。もっとも10月を過ぎると川の水温も下がり鮎も落ち鮎となって海に下るのが多く、人吉界隈では釣り人の姿は殆ど観られなくなる。
この禁漁の期間、警戒心の非常に強いヤマセミはいつもの通りの生活を出来なくなる。球磨川以外の河川では夏の間ヤマセミを全く視られなくなるところも多いと聞く。しかし人吉市内、および近郊での球磨川流域ではもともと人との共生が非常に上手く行っている全国でも珍しい環境なので、鮎釣りのアングラーに対しても普段とほんの少しの変化だけで普通に暮らしている事が判った。
今回、宮崎県から球磨川本流に鮎釣りに来ているベテランの方に訊いたところ、彼らは非常にヤマセミの生態を熟知していた。胸まで川に浸かって目の前を飛び交うヤマセミの行動をよく視ているようだ。どこの木に留まって、何処を飛び、何処で採餌するかまで観察していた。ヤマセミ撮影を試みる方は夏の間はアユ釣り人にポイントを訊くと良い。
Sweetfish angler is fishing all day long in Kumagawa.
球磨川は全国でもトップクラスの大物を狙えるアユ釣り愛好者にはたまらない特別の場所、九州全域からはもちろん全国各地のナンバー車両が人吉に集まる。
Crested Kingfishers rest on a fishing net hanger.
釣り人が川に入っている時は、ヤマセミは刺し網を干した竿で休息を取る事なども多いが、いつもそうとは限らない。此処が難しい所だ。
If River was wide, Crested Kingfishers fly behind of angler little bit higher than as usual.
人吉中心部から車で20分ほどの本流で釣り人の向こうを行く二羽のヤマセミを視た。水面ぎりぎりのいつもの飛行とは少し違う高度での飛翔だった。
If River was not so wide, Crested Kingfishers fly more higher level as usual.
増水後の川辺川中流域、相良村の上流部での一場面。やはり鮎釣りのアングラーの竿の向こうを普段よりだいぶ高高度を飛ぶヤマセミ。