2013年6月5日水曜日

■誰のアドバイスが一番か?

 
 写真撮影をしていて、誰のアドバイスが一番か?以前はビックカメラやヨドバシカメラの売り場のお兄さんの話や、キャノン・ショールームのお姉さんのアドバイスなどを訊こうと思っていた時期も有ったが、最近は一緒に同じような被写体を撮影している同好の師の経験談を一番重要視する事にしている。

 いろいろ試した結果、売り場に居る販売員は決して我々と同じ量の撮影、同じような被写体、特に野鳥の様な動く被写体だったり、なかなか出遭う事自体が大変な野鳥相手の撮影など出来ない、したことが無い者ばかりであることが判明。レンズに関してもデジタルカメラ本体のボディに関しても、ほとんどが「売るためのセールストーク」の域を脱せず、親身になって相談になど乗れるレベルには無い事が判明。ある意味実践的撮影に関しては素人だという事がよく判った。偉そうに決めつけたような物言いをする販売員もいるが、「じゃアンタは実際どんなものをどう撮影しているのか?」と訊くとほとんど口ごもる。

 一方でメーカーのショールームに居る説明員も実際自分で撮影に行っていろんなものを撮影している人は極端に少なく、マニュアルの中身は精通しているのは当たり前だが、他社の同クラスとの競合部分の実践比較などを訊くとマニュアル上での数値などの比較はできるが、実際構えて撮ってパソコンで処理する際に・・・などと話し始めるととても困った顔をしてしまう。

 ましてや自分で撮った画像の写真集などを例に、このシチュエーションの場合もっとこうするためにはどうしたら?と聞くと全然判らないと言われてしまう。要は販売員や説明員は自分で実際年中撮影している訳ではないので実際の場面での取り扱いやアドバイスに関しては目から鱗・・的な説明を期待しても無理という事。所詮は造る側の「こうであるつもり・・・、こうなはず・・・」だからプロカメラマン並みのアドバイスは期待してもダメ!という事。もう少しこのあたり実戦経験のスタッフを用意して欲しいと思うのだが如何?

 ここに1950年代のCanonがUSA米国で販売していた機種のハードカバーの説明マニュアルが有る。2機種の取扱説明書であり、撮影に関するアドバイス、実例まで入れた立派なモノだ。Canonが如何に米国でそのメーカーとしての信頼度を得ようと努力していたか判るものだ。今の1億総カメラマン時代に有っても、この様な手厚い、解りやすい説明書を付けるのがメーカーとしての本来の姿ではなかろうか?

 消費者側はもう諦めてしまっているが、1本100万円、軽自動車と同じような価格のレンズやボディを売るのであればそれに見合った「ケア」が求められてもバチは当たるまい。

1952~55年頃のCanonVとIVS2のマニュアルだ。
 
日本では発売されていないようだ。
 
被写体にあのシュバイツァー博士が出てくるのだ、驚いた!
 
小学校時代誰もが偉人伝を読んで尊敬する人物のトップだった人。