2018年8月31日金曜日

猛暑が収まると、オナガがやたら飛び交う武蔵野住宅街。 When high temperature season finished,Azure-winged Magpie flying noisy at Musashino residential area.

 オナガと言っても先日亡くなった沖縄の翁長知事ではない。しかし亡くなったニュースを聴いて筆者より若かったと知り驚かされた。

 今日のオナガは野鳥のオナガ。Azure-winged Magpie という英名通りマグパイ、つまりカラスの一種だ。佐賀県周辺にしかいないカササギに非常に似ている。青いカササギと思って頂ければイメージしやすいかもしれない。

 このブログでも数年前ご紹介した通り東京では江戸時代から都心部で人間と共存していた様だ。加山雄三の「若大将シリーズ」で飯田蝶子の孫、有島一郎の息子役で城南大学の若大将を演じていた役の中での実家がすき焼き屋「田能久=たのきゅう」だったの覚えておられようか?

 実際は浅草浅草寺門前の今半別館がロケ地なのだが、此処の和室の欄間に見事なオナガの透かし彫り着色作品が掛かっている。





武蔵野では夕方に成ると小群で鳴きながら上空を飛び交う。

2018年8月30日木曜日

ヤマガラは人懐こい野鳥の一種だと思う。 I think Varied titi is one of the most friendly bird.

 今日の野鳥はヤマガラ。正面から見るとどことなくひょうきんな顔つきに見えてしまうので、野鳥としてちょっと異質かもしれない。
 肉食系野鳥の中でも最も気が強く、荒いあのヤマセミを観過ぎたせいかもしれないが、きょとん?とした顔つきで一部には高い人気を持つ野鳥だ。

 もう一つ、団塊世代であれば覚えていよう、小学校時代のお祭りの縁日や市場(小倉の旦過市場に在った)でこのヤマガラのおみくじ引き。平安時代から日本に在る世界的にも珍しい伝統芸能だ。
 しかし、鳥獣保護法制定による捕獲の禁止、自然保護団体、野鳥団体による反対運動、メディアへのアピールなどでこの伝統芸能が廃れてしまった。 ヤマガラ自体ヒナから飼育・調教されたモノだろうし、餌もきちんと与えられている。大自然の中で生息しているヤマガラと比べて可哀想だ、虐待だと一方的に決めつける自然保護団体や野鳥団体の行動を筆者としては非常に残念だと思っている。 


 芸をするヤマガラが可哀想だというなら、井の頭自然教育園の檻の中で見せ物にされているコガラやアオゲラは可哀想ではないのか?風切り羽を切られ飛べなくされているコウノトリは一体何なんだ?勝手なものだ。

 動画で観られるヤマガラのおみくじ引き・伝統芸能
 https://www.youtube.com/watch?v=nYDa9gK7TGQ

 今日のヤマガラは北九州小倉の足立山の赤松林の個体で、冬に備えて木の実を蓄えている最中と思われる。





何の実だか判らないが、せっせと運んでいた。

2018年8月29日水曜日

夏はアゲハ蝶を追撮影して動体視力を磨く! Photographing the flying swallowtail butterfly and sharpen the moving eyesight !

 今日は鳥ではなく蝶の画像。珍しくちょう違いのブログだ。野鳥と航空機は飛んでいる時こそ美しい!という筆者の主張どおり、飛んでいる野鳥を撮影する訓練でセキレイ系の追い写しを先日ご紹介した所、栃木県の方から、他に何を追い写して練習されているのか?というメールを頂いた。

 そこで、過去において苦労して撮影した被写体にまずコウモリが居る。これは夏の夕方ひらひら出て来るアブラコウモリなど住宅街にも居る種類の事で、決して八重山コウモリの様に仔犬くらいの大きさで樹にぶら下がってこちらを見つめるタイプの事ではない。

 そうして、2番目にご紹介したのが今日のこの蝶だ。セセリチョウやシジミチョウ、モンシロチョウ程度の大きさだとAFが効きにくいので、今日の被写体の様にゆったり飛び回るカラスアゲハ系が良いだろう。アゲハ系でもアオスジアゲハだけは早いのでまずお勧めしない。

 普通に花を回って蜜を吸っている時が狙い目だが、2頭(蝶は1頭2頭と数える)で絡み合って飛ぶ際もゆっくり移動するので狙い目だ。今日はちょうどそういう時の画像。
 もうすぐ曼珠沙華の季節になるので、曼珠沙華を好むカラスアゲハ、クロアゲハの類が狙い目かもしれない。花に留まる蝶も良いが、こういう飛翔中の蝶も非常に魅力的な被写体だと思うが如何だろう?






ちょっと気を抜くとファインダーから外れてしまう、しかし追い歩く事だけは止めねばならない、非常に危険だ。蝶を追い写して転倒・滑落などして新聞ネタに成らぬよう・・・ご注意。

真黒な被写体だけに真昼間の光より、蝶に限った事では無いが朝晩の横からの光の方が効果的に撮れると思う。AFはもちろん空抜けの状態の方が良く訊くことはご存知の通りだ。

2018年8月28日火曜日

サメビタキ属3種の中でエゾビタキは一番判りやすい。 Grey-streaked Flycatcher is the easiest to find out in a flycatcher group.

 コサメビタキ、サメビタキに引き続きエゾビタキをご紹介。このエゾビタキを一番最初に見て知ったのは野鳥の写真を撮り始めて最初の頃、2007年開催の第31回全国育樹祭の熊本大会会場の「阿蘇みんなの森」の周辺緑地だった。
 
 やたら胸の縦縞が目立つ野鳥で、附近の高原ではあちらこちらで見かけた。11月4日が本番当日だったので割に遅い時期の事だった。フィリピン方面へ戻る途中に立ち寄るにしては数が多い印象だった。

 フライングキャッチするので動きは活発だが、セッカなどと同じで好みの留まり場所が決まっているので、待っていれば同じ場所に戻って来るから撮影はし易い。

 昨日と同じ小倉の足立山周辺の周回道路だったが、蜘蛛の巣が張ってある枝に好んで留まっていた。これは蜘蛛が昆虫の通り道に巣を張る習性を知って(学んで?)そこで飛ぶ羽虫を待ち受けている様な気がする。現実撮影した画像には盛んに飛ぶ羽虫が写っている事が多かった。
 









別に早朝に限らず、日中でもフライングキャッチを繰り返していた。

2018年8月27日月曜日

コサメビタキとサメビタキを見分け観察する。Observe and watching Kosame Bitaki(=Asian brown flycatcher) and Samebitaki(=Siberian flycatcher).

 ヤマセミにあまりに集中しているため、恥ずかしいのだが筆者は野鳥の名前について詳しくない。水鳥に至っては酷いものだ。猛禽類も頻繁に観られる種しか判別できない。

 小鳥系に至っては特にサメビタキ、コサメビタキ、エゾビタキのうちエゾビタキだけは何とか胸の縦縞とサイズで判るが、コサメビタキとサメビタキはもう全く判らない。

 ところが北九州の足立山の一角に毎年秋に渡る直前、昆虫を盛んにフライングキャッチする場所がある。3年程偶然通って、ある時地元の方に教わったのでサメビタキもコサメビタキも来る場所だと知った。
 
 此処は100万人都市・北九州市小倉区(旧小倉市)の市街地に直接接する足立山という山塊の山麓をぬう周回路の一部だ。
 過去において、アオゲラ、アカゲラ、サンコウチョウ、キクイタダキ、クロジ、オオルリ、キビタキ、サメビタキ、コサメビタキなどに遭遇・撮影出来ている。大都会の市街地から100mの距離でそう簡単に出遭える野鳥ではない。
 野鳥が豊富で有名な札幌の丸山公園と非常に似た環境だろうと思う。

 此のサメビタキ、コサメビタキ、エゾビタキの判別に関しては野鳥愛好家の間でもよく話題に成る案件らしい。奥日光の木道地帯でもグループで移動する中に声高に講釈を垂れている御仁を見かける。

ネットで観るとこのサイトが勉強に成ると思う。
http://www.osaka-nankou-bird-sanctuary.com/o.n.b.s_web/topcontents2015/samebitaki_group/samehitaki_group.html

 しかし、どういう所で生息しているか、その具体的な場所を想像させてくれる記述が無いので、いまいち判りにくい。捕まえて現物を見比べて判断するのであれば良いのだろうが、実際カメラのファインダー越しに「あれは何だろう?」と瞬時に識別するには少々難があると思う。

 8月最終週から9月第1週辺りの撮影なので、まだ遠隔地へ戻るには間がある時期だが、フライングキャッチは非常に盛んに行っていた。
 場所的には梢高い針葉樹林地帯ではなく、常照広葉低灌木のエリアで少し開けて充分に陽が射すエリアだった。つがいの2羽で飛び回っていた。
 




此処までがコサメビタキ、フライングキャッチも10回以上確認。

同じ場所に2日後、サメビタキが出現、つがいと思われる2羽だった。
よりダーク色で目とくちばしの間が白っぽくないサメビタキと思われる個体。



必ず同じ場所に戻って来る習性がある様だ。


2018年8月26日日曜日

セキレイの動き観察は動体視力強化に最適! Watching movement of Sekirei is the best for shape up dynamic visual acuity.

 このブログが大変お世話になっているRKKラジオ熊本の「球磨川スピリッツ」が9月いっぱいで終ってしまうという情報が入ってきた。不確定情報ながら、スポンサーの一社が今後の提供を確認する約束の期日までに返答をしなかったという事が理由らしい。関係者にヒヤリングして詳細が判ったらこのブログで委細をご紹介するつもりだ。
 
 シンジョー個人で出来得る緊急サポート案も検討される時間も無かった様だ。いつぞやの長野善光寺別院にあった教訓「生は偶然、死は必然」の教えがこんなに急な形でわが身に関わって来るとは思わなかった。このブログでそういう話を掲載したのも何かの予兆だったのかもしれない。

 幾つもの自治体を経て八代海へそそぐ日本三大急流の一つ球磨川。この球磨川をテーマにした全国にただ一つしかない河川名をテーマに構成されるAMラジオ番組「球磨川スピリッツ」なんとか再出発させたいものだ。何処かに郷土愛の深いスポンサーさん居ないだろうか?

 今日は、珍しくも何ともないどこにでも居るセキレイの飛翔画像だ。なぜ今これをご紹介するかというと、オーストラリアの野鳥撮影愛好家とのメールのやり取りで、飛ぶ野鳥を追い写すのにどういう訓練をしているか?という問いかけに「セキレイとツバメで練習している」と答えたから。そうしたらセキレイって何だ?と来た。オーストラリアには居ないらしい。

 ヤマセミやツバメはターンはするものの、余程の事が無ければ3次元の複雑な動きはしないものだ。しかしこのセキレイは飛ぶ羽虫をフライングキャッチするので、物凄い上下左右の3次元ターンを頻繁に行う。
 
 フライングキャッチはノビタキ、ブッポウソウ、モズ、スズメ、ツバメなどを過去撮影しているが、ハクセキレイ、セグロセキレイはなかなか出来難い。長めのレンズで追い回すのが大変なのだ。
 




空抜けの下から上に向かって飛ぶ採餌と異なって、上から下へ降下して餌を獲るのは難しいだろう?背景の地上と良く見分けがつくものだ。野鳥の視力は凄いのだ!

2018年8月25日土曜日

気温37℃でもススキの穂が似合う野鳥特集。  Special issue of birds matching Japanese Susuki grass in hot summer day over 37℃.

 台風一過の昨日はまだ湿度が高い夕方いつものサンセットランに入ったが、今日は日中36℃超え、夕方5時でも33℃ありで、とても走れなかった。しかし野川沿いの土手にはちゃんとススキの穂が生え揃っている。自然の何と凄い事か!

 このススキの穂が長くなると、それに好んで留まる野鳥が居る。今日のこのブログは久しぶりに野鳥!それもヤマセミではない野鳥達。

 主に球磨川の川原~土手のススキに留まった野鳥を特集してみた。
真冬の枯れすすきとは違い、穂先もまだ開いていない暑い時期の野鳥。

夏を越したのだろうか、ジョウビタキのメスがススキの穂に。そういえば信州霧ヶ峰で真夏の7月後半、ジョウビタキのオスが虫を頬張って原野と巣を往復していたので居てもおかしくはないのだが。

こちらはれっきとした夏鳥セッカ


色々なポーズを見せてくれた。


2018年8月24日金曜日

甲子園・高校野球騒ぎの後日談。 After debating happens about High-school baseball Koshien event.

 ご愛読いただいているヤマセミを中心とした野鳥ブログのこのYAMASEMI WEB BLOGだが、昨日、一昨日の第100回全国高校野球、つまり夏の甲子園高校野球に関する内容へ皆様から数多くのアクセスを頂き感激しまくっている。

 団塊世代の一個人が主宰するブログなのに、此処までアクセス頂けるとは元広告代理店勤務の職業上の経験値からしてもにわかには信じがたい。
過去1週間のアクセス累計だから昨日・一昨日の投稿が1位・2位にランクされるのはちょっと驚かざるを得ない。

 投稿して12時間でアクセスランキングのトップに成るという過去例はほんの数例しかない。同時にEメールでご意見を頂くので反響は体感的に良く判る。有り難い事だ。

 細かい事実を例えに上げなかったが、大阪桐蔭のエースで佐賀県中学からの出身者が母校へ優勝報告に行ったという記事があった。こういう選手たちがきちんと地元の佐賀県の高校から出るようになるのが、全国高校野球本来の姿だろうと思うのだ。
https://www.asahi.com/articles/ASL8R4J6KL8RTTHB00F.html
 野球はチームスポーツなのだ、だから本来はチームで地元に報告するのが筋だろうと思うが如何だろう。

 だからこそ1400名の出迎えを受けた秋田の金足農業チームがメディアに大きく取り上げられるのだろう?

 大阪桐蔭へ地元の普通の人々から2億円の寄付金が集まるか?御堂筋ででも二度目の連覇の凱旋パレードが大阪桐蔭にあるか?
 1976年西東京代表の桜美林、決勝でPL学園に勝って初優勝。筆者も青山通り246号線をパレードする凱旋パレードに段ボール一杯の紙吹雪を作って、当時勤めていたVAN本社の最上階からまいた記憶がある。

 筆者はずーっと昔からこれが高校野球を応援する一般人の姿だろうと思っている。だからこそ昨日までのこのブログに対するアクセスが急増しているのではないだろうか?

此処でプロスポーツ競技と高校野球の違いに関して整理してみたい。

 プロサッカーの名門クラブ=リーガ・エスパニョーラのレアル・マドリード、バルセロナ、英国プレミアリーグの常勝軍団マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルなら外人部隊を集めるのは当然だと思う。

 あるいはMBLのニューヨーク・ヤンキース、ドジャース、ボストン・レッドソックスなどもプロの集団で最高峰のビジネス集団だから、当たり前の世界だ。

 NBA(バスケ米プロリーグ)、NHL(アイスホッケー・プロリーグ)、大相撲協会、日本のプロ野球も同じだ。スポンサーが有ってビジネスで賞金もギャラもある世界。此れならどこから有力選手を集めて来ても良い。

NHLには散々憧れた。

20歳代後半は散々自分自身もアイスホッケーにハマった。トップスピードでヘルメットを被り長い棒を持って相手を叩きのめす快感は今までにないものだった。

高田馬場シチズンリンクで

左筆者 サウスポーで左ウイングだった。

1974~7年の間、青山のVANに勤めていた頃アイスホッケー部で練習に明け暮れたが、東京都社会人1部リーグで優勝を目指したヴァンガーズ(VANのアイスホッケー部のチーム名)はいつしか外人部隊を導入。何とモントリオールオリンピック日本代表の鈴木選手が入ってきた。筆者のセットで一緒に組んだが、果たしてここまでして勝たねばいけないのだろうかと思ったのは確かだ。

 しかし甲子園の高校野球は違うだろう?お金ではなくあくまで優勝旗を獲得することが目標の全国の都道府県代表が地区予選を戦って名誉ある地元代表としてメディアや観客の前に出てきているのだろう?
 筆者の認識が間違っているのだろうか?もうそんな1960年代の感傷に浸っている筆者がバカなのだろうか?認識を新たにしなければいけないのだろうか?

 今日までウイークデーに野鳥以外の内容をアップしたので明日から2日間、今週末は野鳥関連のブログで更新します!