2013年12月7日土曜日

群れと云うものを少し考えてみた。I thought about some called group.

 野鳥を観察し始めて改めて「群れ」と云うもののを考えてみた。今回のブログにこのテーマを取り上げた理由は今回11月の人吉撮影行時の川辺川での観察記録による。たまたま偶然だとは思うが、川辺川のあるポイントでヤマセミを観察中目の前の川にいるマガモのメスがあまりに少ないのに気が付いたので探したのだが、いる事はいるがオスばかり目に入ってメスの存在があまりに希薄なのだ。

 撮影してみるとフレームにはオスばかりが写ってしまう。時折りヤマセミの飛翔を撮ってもオスのマガモの傍を飛行するシーンばかり。この問題は専門家に譲って、いわゆる野鳥の群れって何なんだろう?集団でいる事で天敵から身を守るという基本はヒヨドリの海峡越えなどで散々実地を観てはいるが、そういう明らかに集団防衛ではないケ―スも多々見かける。これまた新しい観察課題となるかもしれない。

 私が人吉で観る一番の野鳥の群れは「カワウ」だ。朝霧の中高度40m~60mを300羽程の大群で川筋を遡上するカワウの群れは毎朝の「お約束」のように繰り返される。時にはこのYAMASEMI WEBの冒頭の動画のようにダイサギとコサギの連合軍が多勢に無勢ながらこの川鵜の群れを取り囲み餌場を荒らすなとばかり追い立てて居る(~様に見える)

 コサギとダイサギの混成群れは15~20羽程でいつでも球磨川温泉町附近に駐屯している。朝7時頃霧が晴れる前の温泉町の土手を歩いているとこの混成群れがよく「渡=わたり」の方向から上流に向かって飛んでくる。

一方であまり塒(ねぐら)以外では群れは作らないアオサギも炎天下の河原ではまとまって羽根休めをしているのに出くわした。決して年次総会を開いているのではないと思う。何故群れるのか?じっくり来年はこれを考えてみたい。

今年の11月川辺川中流域のマガモ、オスばかりが目立つグループ。
 
ヤマセミの飛翔を追跡しても背景にはマガモしか写らない、これ不思議。
 
人吉市内を流れる球磨川上空でカワウの群れに遭遇。
 
矢黒の淵に集うカワウと其処に続々集合するコサギとダイサギの混成群。
 
300羽以上の大群で川を上るカワウの群れ。
 
武蔵野の大学キャンパスグラウンドに集うイカルたち。
 
同時期ほぼ100m間隔を置いてカワラヒワの群れ。
 
これまた同時期上の2枚から150m離れた場所でシメの群れ。
 
キジのオスだって3羽いれば群れと言ってもおかしくは無い。
 
つい最近は八代でクロツラヘラサギの群れを撮ったがまだいるだろうか? 
 
こちらは江津湖の神水の池に人工の止まり木を作ってカワセミを待つアマチュアカメラマン達。これも群れの一つか?